美夜との偶然出会い、一目惚れしてその日のうちに身体の関係をもった。

 今までの俺ではあり得ないが、俺の本能が美夜を欲したのだ。

 ホテルへ置き去りにしてしまったが、ラスベガスから戻ったら再会できると信じていた。そのために、連絡先を置いてきたのだ。まさか、連絡が来ないとは予想できなかった。

 あの時、無理にでも起こして、連絡先を聞いておけば良かったとどれほど後悔したことか……。

 もちろん、美夜を諦めるつもりはない。いつか再会したら、手放す選択肢もない。

 再会を期待して今の俺に出来ることを精一杯するまでだ。

 結婚に関しては、前回のお見合いのこともあり、そしてこれから先も俺には美夜しかいないと確信もあって、親父とは話をした。俺には惚れた女がいるから、それ以外の女と結婚するつもりはないと宣言したのだ。それなら、会わせろと最もなことを言われたが、会わせられるなら会わせたい、どこにいるのかわからないと言うと呆れられた。