私の中のイメージを最大限に伝えるために、丁寧に説明していく。静かな会場に私の声だけが響いている。会場に入った時の緊張は抜けてプレゼンに集中していた。
その時だった……。
『カチャ』と扉を開ける音が会場内に響いた。
会場内の視線が私から扉へと注がれ、思わず私もそちらに視線を向けた。
「「えっ……」」
扉から入ってきた男性と私の驚く声がかぶった。視線が交わり反らすことができない。時が止まったような感覚に陥った。今が大切なプレゼンの最中だということも忘れて見つめ合う私達に周囲は不審に思ったことだろう。
「社長、どうかしましたか?」
「えっ?!」
「皆さま弊社社長が到着いたしました。中断させて申し訳ありません。続けましょう」
「ええっ?!」
へ、弊社社長??どういうこと?壱夜さんが東雲財閥の御曹司??
突然の再会と驚くべき真実にもう何も考えられない……。
「美夜……」
壱夜さんの口から私の名前が囁かれ、壱夜さんだと確信したけれど、頭の中は真っ白だ。
その時だった……。
『カチャ』と扉を開ける音が会場内に響いた。
会場内の視線が私から扉へと注がれ、思わず私もそちらに視線を向けた。
「「えっ……」」
扉から入ってきた男性と私の驚く声がかぶった。視線が交わり反らすことができない。時が止まったような感覚に陥った。今が大切なプレゼンの最中だということも忘れて見つめ合う私達に周囲は不審に思ったことだろう。
「社長、どうかしましたか?」
「えっ?!」
「皆さま弊社社長が到着いたしました。中断させて申し訳ありません。続けましょう」
「ええっ?!」
へ、弊社社長??どういうこと?壱夜さんが東雲財閥の御曹司??
突然の再会と驚くべき真実にもう何も考えられない……。
「美夜……」
壱夜さんの口から私の名前が囁かれ、壱夜さんだと確信したけれど、頭の中は真っ白だ。



