( 高嶺SIDE )
◇ ◇ ◇
楓夕が告白されたらしい。
…俺の知らないところで。
ガキみたいなわがままで、楓夕に話しかけることをやめた。
無視したわけじゃない。
楓夕も話しかけてこなかったし、自然と会話がなくなっただけ。
楓夕のことをなんでも知っておくなんて無理なのに、俺はそれでも知りたくなる。
告白されて、楓夕が嬉しそうにしてるって思ったわけじゃない。
気づいたら口から出てて、結果楓夕を傷つけた。
…分かってるつもりだった。
俺は一方的に楓夕に告白して、仮にも振られている身だって。
でも最近、俺の前で顔を赤くしたり、一緒に帰ったりしてくれてるからって勘違いしてた。
…楓夕は俺のモノじゃない。
だから告白だって普通にされるだろうし…そのたびに楓夕が断ってくれるのも知ってる。
もし俺の彼女になったって、楓夕は可愛いから告白くらいされる。
だけど、その覚悟ができていなかった。
…そう、楓夕は可愛い。
誰がどう見ても。
女が楓夕に遠回しに当たるのだって、嫉妬にすぎない。
だから、心配なんだ。
…楓夕のことを繋ぎ留めておく手段が、わからない。
はやく俺の彼女になればいいのに。
「お前、はやく仲直りしろよ」



