◇ ◇ ◇
「…で、中野さんと回るって言ってたよね?」
「…うん」
「なんでアイツと回ってんの?」
どうか神様。
時間を巻き戻して、あのときのあたしを殴ってください。
『高嶺と鉢合わせしないといいなぁ』とフラグを立てまくってたあたしを殴ってください。
…いや、神様が手を下すまでもなく。
自分で自分を、殴ります。
◇ ◇ ◇
「いっぱい食べたね」
「先輩ってホントおいしそうに食べますよね」
「それ言ったら、ちさくんだって」
あたしたちは食べ物系の出し物を全部回り、満足感たっぷりで中庭のベンチに腰を下ろした。
ここだけは屋台とかがなにもなくて、人もいない。
落ち着いて休める…。
あと文化祭終了まで一時間。
ちょっとだけ休憩。
「先輩っておなかいっぱいになると眠くなるタイプですよね」
「うん…」
「赤ちゃんみたい」
「…バカにした?」
「かわいいって意味です」
やっぱりバカにしてるじゃん。
でもほんとに眠たい。



