「仕事サボって俺らと回んない?」
はい、来ました。
ナンパの常套句。
あなたたちが咲花狙いなのは分かっているんです。
あたしのことは放っておいていいので、三人でどうぞ…。
「巫女さんも一緒に」
…絶望。
咲花、どうする?
って助けを求める目線。
あたしよりこういうのに慣れてる咲花は相変わらずスマホをいじって関係ないですよって風を装っている。
「もしかしてふたりとも彼氏持ち?」
「いや…」
「あ、そーです。あたしら大好きな彼氏いるんで間に合ってます」
否定しようとしたあたしを遮って咲花が答える。
そっか…こういうの、彼氏いるって答えたほうがいいのか。
「えー、でも俺らといたほうが楽しいと思うよ?」
なにを根拠に…?
ナンパ男って全員自信家だよね。
そりゃそうか…。
自信なかったらナンパなんかできないよね。



