そして、文化祭当日。
朝から学校中は騒がしく、教室も綺麗に飾り付けがされていた。
「…ねー、ホントにこれ着るの?」
目の前でルンルンと自撮りをしている咲花に尋ねる。
…キャラじゃないんだけど、と肩を落とした。
せっかくの文化祭だし楽しまなきゃ損だよ! という咲花に半ば強制的に連れられて、巫女のコスプレをさせられた。
肩出てるし…大丈夫? これ。
きつくない?
隣で楽しそうな咲花は魔女のコスプレ。
なんでアンタのほうが露出少ないのよ…。
せめて交換しない?
「いいじゃん、かわいいよ楓夕」
「…似合わなすぎて言葉も出ない」
「えーっ、過小評価しすぎ!!」
逆にどうしたらそんなに自信持てるの?
今日一日だけ更衣室として開放されている空き教室の中、外に出るのを渋っているあたしとはやくお披露目会しようよ! と外に出たがってる咲花。
結局、いつもより強引になった咲花に引きずり出されて、教室の前へ戻った。
…というか、戻らされた。



