「大丈夫。俺が楓夕しか見てないの知ってるでしょ?」
「…うん」
知ってる。
別に心配してないってば。
「ちゃんと全員冷たく接するから」
「…可哀想だよ」
「興味ない。楓夕だけいればいい、俺は」
いつもいつも…。
あたしばっかり。
好きすぎ…。
好かれすぎてて、困る。
…困るよ、すごく。
「あ。そういや俺、ずっと聞きたいことあったんだ」
「…なに?」
「誕生日いつ?」
…え、今更?
あたしのことはなんでも知ってるんでしょって気になってたけど、誕生日言ったことなかったっけ。
話しているうちに資料室についていて、ガラッとドアを開ける。
そして。
ペラペラの模造紙二枚を、ひとり一枚ずつ持つ。だからふたりもいらないって言ったのに…。
あ、あとマーカーも忘れずに。
…で、なに。誕生日だっけ?



