「案の定、すぐ俺の周りに寄ってきて不快だったわ」
「あー…うん。だよね」
「楓夕のことが好きだって言ってんのに、なんで分かってくんないんだろ」
信じれないのは、たぶんあたしもクラスの女子たちも一緒。
あたしはもう、高嶺の気持ちを信じてるけど。
他の女子は…うん。
なんでアイツのこと? って、疑問なんだよね。
みんな、自分のほうが優れてるって思いこんでる。
…あたしだって、自分が一番だって思ってるわけじゃないけどさ。
「てか、当日楓夕と回りたかったなぁ」
「それは…仕方ない。高嶺は花形だし、午後を盛り上げてもらわないと」
そう。
出し物決めるときに一緒にシフトも決めたんだけど、あたしと咲花が午前の部、高嶺と絢翔が午後の部の受付担当になったんだよね。
高嶺なんかと一緒に回ったら…考えるだけでおぞましい。
あたし、袋叩きにされるんじゃないかな。



