【完】イケメン同級生に毎日告白された結果。






「あたしのことが好きだとか周りに言うの、やめてね」





まっすぐ前を見ながら、つぶやく。
これは独り言じゃないから、聞き流さないで。





「え、なんで?」


「…これ以上目立ちたくないので」





ツン、と言ってみたつもりなのに、柊木高嶺はあたしの体に軽率に触れる。
頭ぽんぽんとか、それは両想い同士がやるから成り立つんだよ。




「そんなこと気にしてたんだね。かわいい」


「…なんでも適当にかわいいって言ってるでしょ」


「違うし。楓夕は全部可愛いんだけど……言うの、減らしたほうがいい?」





そんな子犬みたいな顔されても、あたしはなびかない。



柊木高嶺。
あたしはキミのことなんか、好きにならない。





「…勝手にすれば」


「うん、可愛い」





息を吐くように可愛いって言うし。
当たり前みたいにボディタッチしてくるし。




告白されてから、こいつ、暴走してない?




…ホント、勘弁して…。