「あ、あの…よければ連絡先交換してもらえませんか…」
今まで店員さんだから普通に接してたであろう高嶺も、その発言を聞いて一気に嫌悪感を表面に出した。
「は? アンタ今仕事中でしょ。ありえないんで、無理です」
…あたしに喋るときと印象が違い過ぎて、もう二重人格なんじゃないかなと思えてくる。
店員さんは「ご、ごめんなさ…」と泣きそうになりながら謝罪するけど、お会計の済んだ商品を手に取って、店員さんの言葉は待たずに退店。
あたしが代わりに謝る、変な図。
高嶺を追いかけてコンビニから出ると、いつもの優しい顔に戻っていた。
「た、高嶺…今のはないよ」
「…いや、仕事中なのに現抜かしてるほうが悪いでしょ」
「そりゃそうかもしんないけどさ…」
「ていうか、さっきの教室でもそうだけど。楓夕って俺を他の女子とくっつけようとしてんの?」
…え?
そんなつもりはなかった、本当に。
でも確かに、そういわれればそう見えなくもない…かも?



