「今日も冷酷だねぇ、柊木くんは」
「…うん、信じられない」
「あはは。楓夕には甘々だからなぁ」
あたしには…。
分かってはいるんだけど。
なんか、ちゃんと他の女子に態度が違うのが、まだ目新しい。
隣でのんきに笑う咲花が、頬杖をつきながらスマホを触っている。
あたしは、目の前の攻防戦に釘付け。
「女嫌いモードの柊木くんに興味津々?」
とか、咲花に茶化されちゃうくらいにはね。
がっつり見てたよね。
「うぅ……もういいっ」
あ。
女の子の敗北。
ようやく戦いは収束…かと思われたが。
その後ろからおずおずと名乗りを上げたのは、学年でもまぁまぁな美少女と有名な女子だった。
うわ…まともに見ると可愛いな。
髪の毛サラサラだし、ヘアケアとか毎日おろそかにしてなさそう。
「あの…じゃあ、わたしと一緒に帰らない…?」
こんなかわいい子に誘われたらさすがの高嶺も…。
だって、あたしより何倍も綺麗だよ? 顔整ってるよ?



