そのうえ、『惚れなおした?』とか冗談もいってくれちゃうくらいには、高嶺にとって今回のテストは余裕だったらしい。
惚れなおすも何も、惚れてないしね元々。
放課後の教室。
目の前で繰り広げられている光景に目を細める。
目の前っていうか、教卓の周りだけど。
「なんであたしはダメなのっ!?」
「……」
「ねぇって! 浅桜さんだけずるい!!」
マジか。
…つまり、あたし、あの子に恨まれてるってことだな。
思わぬところで名前を出されて心臓がバクバクしているところ。
いい寄られている側の男は、淡々と言い放ってくれてしまった。
「うざい」
女の子の顔に絶望の二文字が浮かび上がる。
そりゃ、好きな人にそんなこと言われたら、脈なんかゼロ超えてマイナスだもんね。
同情する…。
いや、あたしなんかに同情されたらめちゃくちゃムカつくかも。



