そのあと、俺はおにぎりや軽いお菓子を買って、ふたりで外に出る。
さっそくアイスの袋を開けた楓夕が、真ん中でふたつに割って片方を俺に差し出す。
「はい、これ高嶺の」
「ありがと」
…幸せ。
楓夕と付き合ってから、毎日そう考えて仕方ない。
会えない日でも、寝る前になると必ず『好き』と送ってしまう程度には楓夕を溺愛している自覚がある。
はやく結婚したいなぁ、なんて思ってるんだよ、最近は特に。
” 柊木楓夕 ” ?
うん、いいじゃん。
ぴったりだよね。
はやく、苗字もおそろいしよう。
「おいし」
隣で嬉しそうに笑っている楓夕を見てたら、簡単に理性なんか壊れそうになる。
誰にも見せたくねぇなぁ、こんなの。
楓夕の隣は俺だけだって分かってるけど、独占欲っての、抑えらんない。
「高嶺、食べないの?」
「…楓夕に見とれてた」
無意識。ゴメン、ほんと無意識。
気づいたら口に出てたの。
だからそんなかわいい顔しないで。
「っ……バカ」
あー、もう、ほんと俺。
楓夕に酔ってるかも、平常心になれない。



