あたしがスパッと断っても笑ってるから、たぶん全く傷ついてない。
「楓夕はえらいね」
子供みたいに頭を撫でられる。
当たり前でしょうが。逆に、アンタが不真面目すぎるんだよ。
「あたしのことはいいから、勉強しなよ」
見たところ、ノートも教科書も開いてないようだけど。
「うーん。俺は楓夕のこと見てるだけでじゅうぶん」
「…変なの」
なにがそんなに面白いのか。
見られてたら集中できないって、あたしの気持ちは尊重されない感じ?
「一人じゃ楓夕のこと考えすぎて勉強できないから、楓夕と一緒に勉強したら集中できるかなって思ったけどさ。…なんか、逆効果だったっぽい」
「…はぁ?」
「俺、楓夕のこと好きすぎて、目の前にいたらずっと見ちゃう」
…なん、でこいつは…。
こんな恥ずかしいセリフを真面目に言えるんだ。
ホント、無理。
早々に限界を迎えそう。



