「好きだよ。…だから、俺の一方的な片想いで終わらなくてよかった」
最も、終わらせるつもりなんかなかったけど。
惚れさせる自信あったし、何が何でも。
だけど…楓夕と両想いになれたのは、ちゃんと奇跡だと思ってる。
「…ん、あたしも、そう思う」
照れたようにふいっと顔を逸らした楓夕を見下ろしたまま動けなかった。
こうして、当たり前に楓夕の隣にいれることが幸せ過ぎて、どうしようもなく愛おしくて、今すぐ抱きしめたくなる。
…まぁ、公の場ではさすがにしないけど。
「楓夕、なんか奢るよ」
「え…いいよ」
「いいから。こうして偶然会えたお礼」
「意味わかんないし」
けらけら、おもしろそうに笑う楓夕に見とれた。
一生守る…って決めたよ、今。
「じゃあ、あたしにも奢らせてよ。それでおあいこ」
必殺、楓夕の上目遣い。
それされるとね、なんでも言うこと聞いてあげる…って気になる。
ぜんぶ好きだから、ぜんぶ甘やかしたい。
…困ったなぁ。
自分でも信じられないくらい、べた惚れ。



