「男だよ」
「そっか…」
そんな安心したような顔しないでよ、かわいすぎるから。
「楓夕は何してんの?」
「んー、おなかすいたなぁと思って」
いくら家が近いからと言って、こんな夜にそんな恰好で…。
…不安すぎる。
「楓夕さ、もーちょい厚着してきたら?」
「…え? だってコンビニ行くだけだし」
そうかもしんないけどさぁ…。
あー、ダメだ。
楓夕、なんもわかってない。
俺はキミの彼氏だからね、心配なんですよ。
俺の知らないとこでナンパされたりしてたら、たぶん相手の男ぶん殴っちゃうんで。
「もしかして、心配なの?」
…あれ。
分かってんじゃん、楓夕。
俺の顔を見上げて口角を持ち上げるその顔、かわいーけど。
きっとあんまりよくないこと考えてるでしょ。
「あたしのこと好きだね、高嶺」
…なにを今更。
でも楓夕も言うようになったね。
やっと全部伝わった?



