◇ はじめはこんな簡単にハマると思ってなかった。 ただの、1クラスメイトで、1同級生。 ”友達”ですらなかったキミの、甘い告白。 何度も何度も、胸焼けしそうだった。 甘すぎて、これ以上いらないっておもった。 だけどね。 『楓夕のこと好きなんだけど、マジで』 あの日。 はじめて告白された、夏休み中のあの日から。 あたし、高嶺に恋するさだめだった。 そう信じたいから、この先もずっと、そばにいさせて。