「んー…じゃあさ」
なにか名案があるみたいな声。
すこしだけ期待したあたしがバカだった。
一旦休憩する? とか、そんな生ぬるいことを今更言われるわけないって分かってたのに。
「一回間違えるごとに、一分膝枕ね」
「…はい?」
ヒザマクラ?
…って、言わずもがな、誰もが知ってるあの膝枕だよね?
話飛躍しすぎでしょ、どこから出てきたのそのワード。
「とりあえず、この見開き1ページ終わらせるまで」
「…む、むりっ」
そんなことしたら心臓が終わる!!
自己防衛大事!! …それなのに、高嶺はこういう時、容赦がない。
「膝枕が嫌なら、一分間キスでもいいけど?」
…絶望って二文字がぴったりだよね。
触れるだけのキスでも精いっぱいなのに、一分なんて無理。
ムリすぎる。
あたしは観念して、「じゃあ膝枕でいいです…」と落胆した。



