ベッドのそばにしゃがんで、高嶺の頬をツンツンしてみる。
寝顔は可愛いのに…。
起きてる間はかっこよくて、ホントずるい。
もうね、とっくに降参なんだよ。
「…誘ってんの?」
聞こえるはずのない声が聞こえて、大げさに肩を揺らす。
び、びっくり…したぁ…!!
ハッと意識を取り戻すと、高嶺の頬に触れていたあたしの手首はパシッとつかまれていた。
「高嶺…寝てたんじゃ…」
「楓夕に起こされた」
「え…ご、ごめん」
そっか。
触っちゃったから起きただけか…と肩を落として謝ると、「謝んなくていいんだよ」と笑われた。
意味が分からない。
「よくここが分かったね」
「保健室しか思いつかなかった。…てかずっと寝てたの? 返信ないし」
「あー…それはごめん。超寝てた」
はぁ…。
なんでわざわざこれだけのために学校来たの? って聞きたいけど。
高嶺の整った顔を前にしたら、見とれて何も言えなくなる…。
ホント、ダメな彼女だなぁ、あたし。



