「っ……もう無理。限界…」
意味の分からない言葉をつぶやいて、あたしの首に小さくキスを落とす高嶺。
な、なにこれ…。
急に甘い空気なんですけど。対応不可なんですけど!!
「高嶺、まって…っ」
「待てない。…もうじゅうぶん我慢した」
我慢…って?
疑問に思っていたら、突然首筋にチクッとした痛みが走った。
「……楓夕は俺のものだって印、隠さないでね」
「っ……」
恥ずかしいのに、嬉しい。
高嶺のものにしてもらえた…きっと、ずっと、望んでたこと。
「楓夕さぁ」
「…ん」
「俺のこと聖人だと思ってんの?」
「へ…」
そんな風には思ってないけど。
…でも、意識してるのはあたしだけなんだろうなって思ってたよ。
「…意識しないわけないじゃん。もう何か月も、ずっと追いかけてた女の子がやっと彼女になってくれたのに」
あぁ、これ。
あたしが聞きたかった言葉だ。
…あたしだけじゃ、なかった。



