高嶺が『クリスマスなんてほぼ年末』と言っていた通り、あっという間に大晦日がやってきた。





休日って過ぎるのがはやいなぁ、としんみりしつつ、家の大掃除も手伝い終わって、もうへとへと。





悔しいけど非力だから、重い荷物はお兄ちゃんやお父さんに任せて。
あたしは部屋に掃除機かけたり、ほこりの溜まってそうなところを雑巾で拭いたり。





たったそれだけでも、普段あんまり掃除に労力を使わないせいで体力をごっそり持っていかれた。





自分の部屋でゆったりココアを飲みながら、今年一年のことを考える。





本当に…いろんなことがあった。




ずっと友達だと思っていたちさくんに告白されてしまったり…。
女子から羨望のまなざしを受ける毎日。




毎日が新鮮で、おもしろくて、ドキドキだった。




だけどそれもこれも、すべての元凶は高嶺。
…柊木、高嶺。