…つまりは、俺だけ余裕ないのが悔しいというか、ダサいというか、そういうことです。
「…高嶺?」
あー、待って。
名前呼ばれると普通にヤバいかも。
「ねぇってば」
ちょん、って控えめに袖を引っ張られて…。
──限界。
「ひゃっ……!?」
ねぇ、ぜんぶ楓夕が悪いってこと、気づいてんの?
押し倒した先、俺の顔を見上げる楓夕と見つめ合う。
火照った顔。潤んだ瞳。
ぷっくりしたピンク色のくちびる。
めちゃくちゃに欲情する。
…なんて言ったら、楓夕は引くかな。
分かってる気になってたら痛い目みるよ。
俺、お前が思うより楓夕のこと好き。
「た、たか…っ」
一番大事なとこは取っておく。
楓夕の口を奪えるのなんて、俺以外いないけど。
……てか、許さないけど。
おでこに軽くキスを落として、楓夕の首元に顔を埋めた。



