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楓夕があの後輩に告白されたらしいというのを聞いたのは冬休みに入ってからだった。
時間の問題だろうなと思ってたから、別になんでもよかったけど。
それを楓夕に確認したときの、うるんだ瞳。
『ちゃ、ちゃんと断ったから…っ』
誤解しないで、と言いたげな表情。
赤く染まった頬。
俺はまた、浅桜楓夕に恋をした。
だって、あんなの、俺のことが好きって言ってるようなもんじゃん。
でも待つね。
楓夕から好きって言ってくれるまで。
あー、俺、もう何か月も好きって言い続けたけど。
本当に付き合えたりしちゃったら、どうなるんだろ。
たぶん、わけわかんないくらい溺愛して、楓夕のことめちゃくちゃに甘やかしちゃうんだろうけど…。
怒んないでね。
俺、そんくらいお前のこと好きだから。