12月の風は冷たい。
今日もマフラーが手放せない。




冬の空気。
やたら寂しくなるこの季節に、あたしは大事な後輩からの告白を振った。




…苦しかった。
あのあと、家に帰ってからも泣いた。




だって、もう。
結果はどうであれ、ちさくんとは恋愛関係に発展したといえる。





告白するときの、ちさくんの息苦しそうな表情は忘れられない。
今でも、夢に出てきそうだ。




…なんて。
あれから数日が経った今も朝から考えてしまうくらい、あたしの心は滅入っていた。




ちさくんのこと、ただの可愛い後輩だと思ってたから。
あたしのことは好きでいてくれてると思ってたけど、それが恋愛としてだったとは気づかなかった。





…あたしの不注意なんだろうか。
どうすれば、ちさくんとこんな風にならずにすんだのか。




出るはずのない答えを、今も探してる。