「俺ね。今日は、先輩を困らせたいわけじゃなくて…自分のケジメのために呼んだんだ、ここに」
「…ケジメ?」
「うん」
今までたくさん困らせてきたから。
ホントは、今日くらい俺のことで頭いっぱいになればいいと思ってるけど。
…どうせ、すぐあの人に上書きされるんだろうから。
たった今、この瞬間だけ。
俺のこと見てて。
「好き」
「…っ」
ちゃんと目を見て言えた。
声は…震えてたかもしれないけど。
心臓は壊れそうなくらいドキドキしてる。
結果が分かってても、告白ってこんなに怖いんだ。
もしかしなくても、先輩からちゃんと言葉にされるのに怯えてるのかも。
「…好きだよ、出会ったときから、ずっと」
「っ…なん、で…」
困惑してるのが目に見えてわかる。
なんで? 俺が聞きたい。
でも、愚問だともいえるほど、俺が先輩に惚れるのは自然だった。



