──ガヤガヤとした喧噪の中、目を覚ました。
「ん……」
上半身を起こすと、そこは相変わらずの体育祭で。
少しずつ日が照ってきて、いくら冬とは言えど紫外線に焼かれる。
「楓夕」
「わっ…」
び、びっくりした。
ふと隣を見ると、高嶺の姿。
「おはよ」
「…おは、よ」
もしかして、ずっと見守っててくれたのか。
ここ…どう見ても救護テントだよね。
保健の先生いるし。
「頭でテープ切って一位とか、男気ありすぎ」
「…うそ、あたし結局一位だった?」
「うん。ばっちり」
そっか。
よかった…。
あれで失格だったら情けないもんね。
まぁ、転んでる時点でって感じだけど…。
「それで…今は?」
「部活対抗リレーの真っ只中」
…あ、ホントだ。
走ってる人みんな、それぞれ部活のユニフォームを着てる。
…あれ? 待ってよ、ていうことは。
「高嶺…もしかしてだけど」
「あー、騎馬戦なら終わったよ」
二年生全員参加なのに!?
一位取ったとはいえ、ちゃんと迷惑かけてんじゃん…。



