一種目目の110m走はちさくんの。
二種目目の綱引きは絢翔の出番。
そして、三種目目……障害物競走は、あたしの出番だ。
この前、咲花に話した通り、障害物競走に出ることができた。
種目決め間際になって、咲花と同じ玉入れでもいいな…と思ったんだけど。
やっぱり、体を動かすのは好きだから…。
「頑張ってね、楓夕」
咲花からのエールを受け取って、招集列に並ぶ。
ぐぐっと伸びをして気合を入れる。
障害物を用意する時間があるため、綱引きが終わったあと少し心を休める時間があった。
…だから、大丈夫。
高嶺のことは頭から抜けているはず。
スタート位置に立って。
間もなくして、スターターピストルが撃たれた。
絶対勝つ。
高嶺にいいところ見せなきゃ…。
そう思って全力で走り切ったあたし。
ゴールテープが見えた…!
暫定一位。
このままいけば…っていうところで、悲劇は起こる。
──ドカッ
一瞬、なにが起きたのか理解できなかった。
「おおーっと、2年7組浅桜楓夕さん!! 頭でゴールテープを切ったあと、そのまま転倒だーっ!!」
陽気な放送委員の実況を最後に、あたしの意識は途絶えた。



