「あっれー、お姉さんひとり?」
突然声をかけられて顔を上げる。
そこには、ちょうどコンビニから出て来たらしい二人組の男性。
歳は…大学生くらいか。
変な汗が流れる。
これ…ナンパ…?
「うわっ、超かわいー!!」
「え、どーする? 持ち帰る?」
どうするって…そっちに決定権はないし、あたしには断る権利があります。
後ずさりしようにも、すぐうしろはコンビニの柱。
…まずい。
どうしよう? ここで屈したらあたしも負けだ。
文化祭のときは咲花にまかせっきりだったから、今度はあたしが…。
咲花が戻ってくる前になんとかしないと。
「今肉まん買ったんだけど、お姉さんも食べる?」
「え…」
「てか俺んちこっから近いんだよねー」
まずい…っ。
このままじゃ、腕をつかまれて引っ張られる…。
男の人にあたしが力で勝てるわけないのに…!!
ぎゅっと目をつぶった、そのときだった。



