結局、あの女の子とはどういう関係だったのか…。
あたしが気にすることでもないと思って、無理矢理頭を振って思考回路を断ち切った。
「どうしたの? さっきから元気なくない?」
「…ううん」
今はカラオケから駅に向かってる途中。
あたしたちが行ったカラオケは、駅前というほどではないけど、歩いていけるくらいの距離にある。
冬に入ったからか、最近暗くなるのも早い気がする。
もうあたりは真っ暗の一歩手前という感じで、遠くに駅の明かりが見える。
なんか…夜道って不安になるよね。
咲花と一緒だとは言えさ…。
「もうすぐ体育祭だね」
そんな気持ちを紛らわせるように、他愛もない話をしてみる。
「そうだねぇ。楓夕は何出たい?」
確か、学年競技以外は自分で出るの決められるんだっけ。
二年生の学年競技は…騎馬戦だったような?
うーん、特に何でもいいけど…。
「障害物競走かなぁ」
「あー、いいねぇ。あたし玉入れ」
「絶対楽そうだからでしょ」
「あは、バレたぁ?」
何年一緒にいると思ってんの。
咲花の考えなんてお見通し!
「あ、ちょっとお手洗い行ってもいい?」
「うん」
駅まではまだ少しかかるし、途中にあるコンビニへ。
あたしは外でスマホでも見て待ってることにした。



