にこやかに挨拶をする柊木高嶺があたしの肩に腕を乗せてきたわけだ。
…重いし。
嫌そうな顔をするちさくん。
分かりやすいね、あんたらふたりとも。
「こら、俺仮にも先輩ね? 楓夕に先輩呼び出来んなら俺にも出来るよな?」
「…柊木センパイ」
満足げに鼻を鳴らして、回した腕であたしの頭を自分のほうへ寄せる柊木高嶺。
なにしてんの…マジでやめて。
でも抵抗するのにも体力を使うから、視線を落としてなにもしない。
「今日もご苦労さま、パシリ後輩」
「…うるさいっすよ。つか、その手離して」
「なんで? お前ただの後輩だよね」
あぁ…このふたりを鉢合わせにしたのが間違いだった。
教室がだんだんざわざわしてきてるから…。
…あたしの平穏な日々を返してください。
「俺は楓夕と同じクラスだけどさぁ、お前クラスどころか学年も違うじゃん、カワイソ」
「…うざ」



