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10月31日。
朝からニュースではハロウィンだなんだと騒ぎ立ててる。
興味ないな。
コスプレとか…する趣味ないし。
「柊木くん、誕生日おめでとーっ」
「これ、クッキー焼いてきたの!」
…んん?
「柊木、お前今日誕生日なん? チョコあげるわ」
「俺の食いかけのパンでよければいる?」
…誕生日…?
「ねぇ、咲花。…今日って…」
「ん? あー、柊木くん、今日が誕生日らしいね」
…絶句。
知らなかった…。
だいたい、高嶺もなんで言わないの?
祝われたいって感情ないわけ? なんも用意してないよ!
「…え、咲花…。プレゼント、何がいいと思う?」
「あげたいの? 律儀だねぇ、楓夕は」
そりゃ…。
頼んでないとはいえ、いつもお世話になってるし。
「まぁ…プレゼントは楓夕でいいんじゃない?」
はい…?
咲花。
考える気、一切ないでしょ。
テキトーにあしらわれたあたしは、結局答えを出せないまま放課後を迎えることとなった。



