「ふぅん…」




全然信じてない目。
いいもん。見返してやる。




ぼーっと考えながら消しゴムを転がしていると、コロコロ…机の奥に転がって行ってしまった。





「あ…」




取らなきゃ。



ちさくんのほうに転がったのに、なぜかちさくんに頼もうという頭がなかったあたし。




わざわざちさくんの前に体を乗り出して、消しゴムに手を伸ばした。





「ちょっ……せん、ぱ…」





声がうまくだせていないちさくんが、あたしを呼ぶ。



んーっ、もうちょっとで取れる…。


ぐっと体をさらに乗り出すと。





「うひゃっ」



…案の定、バランスを崩してちさくんの上に倒れこむ。




「っ……ご、ごめんっ」




慌ててどこうとすれば、今度はちさくんに腕を引っ張られる。




「あー…先輩ってやばいね」


「…へ?」




ヤバイ…?



その言葉にショックを受ける。




横着したから引かれた…?