宇佐見知慧、通称『ちさくん』。
彼を恋人にしたいという女子生徒はたくさんいるようだけど、あたしは正直、一緒にいすぎてもうそういうのではないかな。
ちさくんは、なんというか…弟みたいな?
とてもじゃないけどひとりの男性としては見れない。
ちさくんだって自分のこと男として見られたらいやだと思うけど。
「これで何回目?」
「いや…はい、数えきれないです…」
「だいたい先輩は…」
どっちが年上かわからない図、完成。
ちさくんはしっかりしすぎてる。
だからいつもあたしが虚しくなるんだよね、あはは。
「…まぁいいけど。次やったら覚悟しててね、楓夕先輩」
覚悟…とか。
罰ゲーム的なのが待ち受けているということでしょうか…。
ちさくんの前で頭が上がらなくなっていると、突然肩に重みが乗っかった。
「おはよ、後輩クン」
「…出た、柊木高嶺」



