「…あ」
急に。
高嶺が、立ち止まった。
見ているのはアクセサリーショップ。
店頭のショーケースに並んだネックレスが気になるみたい…?
でも、高嶺こういうのつけてるイメージないけど。
「…好きなの? このブランド」
「あー…」
一度こっちをチラッとみて。
もう一回、ネックレスに視線を戻した。
「元カノが好きだったんだよね。ここ」
「……」
どういう顔をすればいいのか。
…でも、そっか、そうだよね。
今はこうしてあたしを好きでいてくれる高嶺だけど、それ以前は元カノだって普通にいただろうし…。
もちろん、キスとか…ハグとか。
あたしにはしないようなこと、たくさんしてきたはずだ。
少しだけ心がざわついたのは気のせい、だよね…?
「なんてね。素直に妬いてくれちゃって、かーわいい」
「…え」
だけどそれを気のせいにさせてくれないのは、いつだって高嶺だ。



