「ん~っ」
入ったのはオムライス専門店。
そういえば最近久しくいってないな…って思ったから提案したら、「いいよ」って二つ返事。
高嶺って全部あたしに合わせてくれるけど、自分の意志とかないのかな…。
「おいし?」
「うんっ」
目の前で頬杖をついてあたしの食事シーンを見守る高嶺。
聞かれたことに正当に返事をしただけなのに…。
「かわい」
そうやって微笑むの、ずるくないですか。
あたしは返す言葉もなくなって、ただオムライスを口に運び続ける。
「あ、お水いる?」
「…うん」
何も言ってないのにあたしのコップが空なのを確認して、テーブルの上に置いてあったピッチャーでお水を注いでくれる。
…気利きすぎてる。
ホントにあたしと同い年? こんなに周り見れるものなの?
「高嶺も食べなよ」
「うん。でももうちょっと」
「…もうちょっと…?」
「楓夕のこと見てたい」
…あー、もう。
調子狂う。顔熱い。
別に食べながらでも見れるじゃん…とは、言わなかった。



