『水野さん、高嶺と付き合ってんの?』
混乱する俺のかわりにクラスメイトが聞いてくれた。
その”水野”と呼ばれた女子は、『うん』とうなずいてから、事の経緯を話す。
『この前あたしから告白して、柊木くん何も言わずに引き返しちゃったんだけど、付き合ってくれる? って聞いたら沈黙だったから、肯定してくれてるってことかなと思って!』
これには、流石の男たちも引いてた。
…あぁ、やっぱり、女って生き物は嫌いだ。
『どうでもいい女に告白されて何か返事する労力すら惜しいわ。勘違いすんなバーカ』
もう、絶対に彼女なんて作らない。
何度でも泣かせてやるから、はやく俺のこと嫌いになれよ、全女子。
『水野さん泣いてたけど大丈夫かなぁ』
『いや、あれはしゃーなし。勘違い女は一番嫌われるからね』
…気分悪い。
俺はその日以来、女嫌いをより一層強め、”話しかけた女子を絶対泣かせる”という不名誉を噂されるようになった。



