母とわたしは、容姿はさて置き、生き方がよく似ている。そっくりだ。だから母が味わったはずの苦しみや孤独は痛いほどよくわかる。

 愛に生きた母と、その娘であるわたしと。


 "Till I hear you say you love me"


 わたしも、あの言葉をつぶやいてみる。そっと、あの人に向かって。



 
𝑭𝒊𝒏


☆"Till I hear you say you love me "
小説中に登場する上記のセンテンスは、竹内まりやさんの「マンハッタン・キス」からの引用です。