「凛子先輩のバカ。アホ、マヌケ」
「…ごめん」
「なに合コンなんかに誘われてんの?」
「…ごめん」
これに関しては、本当に謝るしかない…。
さっきまでニコニコしていた東都の機嫌も、一気に急降下。
なぜこんなことになっているのかと言うと、数分前に「合コンに誘われた」と言ったことが原因である。
さっきまで私たちは、今朝の約束通り昼休みに屋上にやってきてお昼を食べていた。
そこに現れたのが、小嵐ひなたという私の友人で。
『あー!凛子こんなところにいた!さっき誘った合コンの話しようと思ってたのに……って、アレ?彼氏といたの…?あ、アハハ〜!お邪魔しました〜!』
名前の通り嵐のような友人が爆弾を投下するだけして、さっさと逃げていったのだ。
それからというもの、空気は言わずもがな鉛のように重くなり。
「あーあ…俺という彼氏がいるのに、先輩は合コン行って野郎と楽しむんだ?」
東都は絶賛不貞腐れ中である。
「だっ、だから数合わせって言ってるじゃん。私だって行きたくないし…」