《 浬恩side 》

俺のお嬢様の詩架(うたか)は可愛すぎる。

今日の甘えっぷりにやられて、理性が飛びそうになった。


いや、もしかしたら半分飛んでいたかも。


抱きしめた感覚も鮮明に残るくらい華奢な女の子で、ふわっと香る甘い匂いも誘惑でしかなくて。

詩架が成長するたびに魅力的になって、俺の心も体も間違いなく男になっていってる。


ちなみに、詩架はひとりっ子だから、詩架にとって学園の友達以外に身近にいる男は俺くらい。

俺が6歳のときから詩架のお世話役としてそばにいさせてもらっている関係。


俺の両親は海外で共働きをしていて、詩架のお父さんが俺を預かる代わりに詩架のお世話をしてほしいとの話で暮らしている。


詩架と一緒にいると、いろんな感情が湧き出てくるようになった。



勢いあまって失言もしたしな……。