俺らしくない──── 何度も最近そう思うようになってきた。 「何なんだろ…」 ────────… ────… 「…ん……」 ヤバイ寝てた。 外を見ればもう日が傾いて、暗くなろうとしていた。 「そろそろ帰らないとまずいか…」 ガタン 俺は本を棚に戻して帰ろうとした。 パラ パラ ──────── ? 本のページをめくる音がする。 「…あれ?」 確か入った時は誰もいなかった気がするけど… いや、俺が現実逃避?してたから気付かなかっただけかな… 音は奥の方から聞こえた。