皆さんは最近勉強をしていて、なんでこんなにできないのだろうとネガティブになってしまうことはありませんか?鬱っぽくなったり、気が病んでしまったりしていませんか?現代社会では、うつ病患者や自殺者が増えていて、社会問題にもなっています。私は、このような状況を変えるためセルフメンタルケアとして、推し活をすることを提案します。

皆さん、推しはいますか?推し活をしていますか?実は、推し活は人の心に良い影響を及ぼすのです。

 カウンセラー歴30年の公認心理師、伊藤絵美さんによると、うつ病などメンタルが弱まっている人は、自分に注意を向けすぎる「自己注目」といわれる状態に陥りやすいそうです。「なぜ自分はこんなにダメなのだろう」とネガティブ思考になりやすくなります。しかし推しを見つけ、「推し活」を始めると、注意が自分ではなく、自分の外側にある「推し」に向き、それによって「自己注目」を軽減できるということです。
 また、「推し活」は、うつの治療法に繋がる可能性を持っています。うつの治療法の一つに、行動活性化というものがあります。これは、ポジティブになれそうな行動を少しずつ増やすことで、つらい気持ちを楽にしていくというものです。抑うつ状態で体が固まり、身動きが取れない中、「推し」がモチベーションになって動ける人もおり、「推し活」は行動活性化療法としての側面を持つと言われています。「推し活」がメンタルに及ぼす影響は実際大きいです。『パナソニック』が実施した調査で、「推し活」をする女性の92.2%が「人生が変わった」と答えており、多くの人が「推し活」を通して楽しみや活力、幸せ、癒やしなどを得たと回答しています。「『推し活』を始めてから、気分が明るくなって毎日が楽しくなった」、「ライブやファンとの交流により友人が増え、たくさんの考え方を学び、昔に比べて内面が豊かになったように感じる」など、気持ちや生活自体に前向きな変化が表れている人もいます。

推し活は、孤独感の解消や承認欲求を満たしたり、モチベーションを向上させることができるのです。まず、孤独感の解消についてです。例えば、コンサートやイベントに参加して、一体感を味わったり、直接でなくとも、SNSなどを介しての情報のやり取りをしたり、感動を共有したり。同じ「推し」を好きな気持ちを分かち合える喜びが、孤独感の解消につながると考えます。次に承認欲求を満たしてくれることについてです。「推し」をSNS等で発信し、いいねをもらうことにより、自分の「好き」が承認され、それを発信している自分自身も承認されていると感じることもできます。最後にモチベーションの向上についてです。「推し」を応援する資金を確保するために、仕事を頑張ることができる。会いに行くことを糧に、日々の生活を能動的に過ごせる、忙しい毎日の中でも、すきま時間にSNSをチェックしたり、動画を見ることが癒やしとなり、次の活力につながる、「推し」も頑張っているから自分も頑張ろうなど、モチベーチョンアップに影響すると考えます。「推し活」の方法はそれぞれでも、こころの栄養となり、活力源になります。

最後に、皆さんには推しがいますか。推し活はしていますか。ぜひ、推しを見つけ、推し活をはじめ、推しを愛で、推しと共に生き、このつらい日々を乗り越えていきましょう。