「学さん、ちょっといいですか?」


翌日の朝になって、登校する直前の学さんを、玄関先で引き止めた。


「なに?」

「あ、あの……、謝りたいことがあって」

「謝りたいこと?」


先ほどの朝食で水を飲んだばかりなのに、変に喉が渇く。

ごくんと飲み込んで、学さんをまっすぐに見据えた。


「初めて会った日に、運命の人だとかなんとか、変なこと言っちゃってごめんなさい……!」


勢いよく頭を下げると、学さんの制服のパンツだけが見えた。