嘘つき運命ごっこ



若菜と別れて、トボトボと教室に向かう。

リサは、もう自分の席に着いていて、そばに瑞貴がいるからなのか、今日は他クラスの男子はいない。


「あっ、芙結ちゃん」

「おはよう、リサ」

「お、おはよう、あのね……」

「昨日は、急に帰っちゃってごめんね」

「ううん、今日は元気そう……?で、よかった」


その疑問符は、腫れたまぶたを見たからだろうな。

苦笑いを向けると、リサは言いにくそうに手をもじもじさせている。


「あの、梨沙子ね、芙結ちゃんに話したいことがあるんだけど……」


リサがそう言うのを、私はどこかで予感していた気がする。


「うん、私も、リサに話したいことがあるんだ」