嘘つき運命ごっこ

縁側へと続くふすまに、座っている人影が見える。


「こんにちは。すみません、お邪魔……」


ふすまを開けて、姿を確認しながらあいさつをして、思わず言葉を止めた。

おばあちゃんの友達だというからには、当然のように同性の方だと思っていたのに、そこにいたのは年配の男性だった。

だけど、開いた口が塞がらなくなっている理由は、そうじゃなくて……。


「……赤い糸」


私の呟きに、男性が「え?」と、丸い目を向ける。


男性の右手には、赤い糸。

それは、この家の中から伸びている。