嘘つき運命ごっこ

きっと、見間違えだったんだ。

運命のはずの赤い糸が、ほどけるだなんて。

急に帰っちゃって、リサにも謝らなくちゃ。

……あ、かばん忘れた。

おばあちゃん家から帰ったら、もう一度学校に戻らないと。


胸に手を当てて、深呼吸。

はあ、少し落ち着いてきた。


「今日は風があって、縁側にいると気持ちいいから、そこにお茶を運ぶわね。おばあちゃんのお友達がひとり来てるんだけど、それでもいいかしら」

「うん、ありがとう」


台所に向かうおばあちゃんにお礼を言って、私は縁側に行く前に、仏壇へ足を運ぶことにした。

急に来ちゃって、友達との時間を邪魔しちゃったかな。