嘘つき運命ごっこ


ぐるぐると考えすぎる頭で、どうにかやって来たのは、電車で約一時間揺られて着いた家。

ここには、数日前にも訪れたことがある。

おばあちゃんの家。


若菜のほどけた赤い糸を見て、思い浮かんだのは祖母の顔だった。


おじいちゃんが亡くなっても、ずっと想い続けていたおばあちゃんの赤い糸は、空の上に繋がっていた。


赤い糸は、絶対なんでしょ?

これは、運命のはずなんだから……。


駅から慌てて走ったせいで、息切れがひどい。

ハアハアと荒い呼吸を落ち着かせるために胸に手を当てて、インターホンに手を伸ばした。