嘘つき運命ごっこ

頭がクラクラする。

目を閉じると、優しい笑顔が脳裏に浮かんだ。

おばあちゃん……。


「……ごめん、リサ。早退するって、先生に代わりに言ってもらってもいいかな……」

「え?うん、それはいいんだけど、本当に大丈夫?」

「うん……」

「じゃあ、ここで待っててね。今、芙結ちゃんのかばん持ってくるから」


踵(きびす)を返すリサをぼんやりと見送りながら、先ほどの言葉は少しも頭に入っていなかった。


フラフラとおぼつかない足元で、手ぶらで階段を下りる。


……行かなきゃ。


ただ、頭の中にある場所を目指して、学校を出た。