嘘つき運命ごっこ

「そんな、全然です。美奈実先輩とは中学の時からこんな感じだし、杉尾先輩も……一緒で楽しいです。私こそ、いつもふたりの邪魔じゃないですか?」

「まさか。俺、ひとりっ子だし、若菜ちゃんといると、妹がいたらきっとこんな感じなんじゃないかと思うよ」


杉尾先輩が、若菜の頭を撫でる。

嬉しそうな杉尾先輩に反して、若菜の表情は一瞬で曇って……


「……本当に、杉尾先輩がお兄ちゃんだったらよかったのに」


若菜の願いを叶えるように、ふたりの間で赤い糸が大きく揺れた。


そして、綺麗な結び目がスッとゆるんで……


「赤い糸が……ほどけた?」


繋がっていた赤い糸が、プランと床に落ちて、……消えた。


「え?赤い糸?」


私の呟きに、リサが困惑の眼差しを向ける。