嘘つき運命ごっこ



「芙結ってさ、リサちゃんには言ってないの?赤い糸の話」

「え?うん……」


その日の放課後。

朝と同じように、瑞貴とふたりで下校をしている途中、何がきっかけだったのか、なぜかそんな会話が始まった。


「だって、信じてくれないでしょ、そんな話。小さい頃、周りの皆に「あの子いたいよね」って言われてたの、忘れてないし。瑞貴だけだもん、バカにしなかったのって」


そして、昨日、学さんには嘲笑されたばかり。

直子さんは、不思議そうに首を傾げてたな。


自分の右手を見る。

長く伸びるその先には、学さんがいるのに。