嘘つき運命ごっこ

「どうした?会いたくない知り合いでもいた?」


学さんが、私の様子を不思議そうに見て、振り返る。

学さんの目にも、若菜と美奈実先輩の姿は映っただろうけど、他校生だから、私が誰から隠れているのかは分からなかっただろう。


「会いたくない……ってわけじゃ……ないんだけど」


端切れが悪く、ボソボソと呟く。

メニュー表から、チラッと目だけを出して様子を見る。

ふたりは私に気づいていないようで、楽しそうに談笑している。